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よりにもよってのクソ競馬


 あまねく出来事は偶然と必然として生まれる。まことに哲学的な言葉ではないか。ふむ...。
 そして世の中は、なべて必然が律儀に累積するからこそ歴史が創られ、文明、文化が生み出されるのである。何もかもが無分別に混沌としたのでは、社会は成り立たない。如何か。
 翻って偶然とは、往々にして希有な出来事であるからこそ偶発したと感ずるのである。そうだ、滅多に起こり得ないことに直面したとき「いやぁ、偶然だったね!」と口々に感心するではないか。それが小市民というものだ。そうでしょう...。

 とある日の福島競馬場にて。午後の平場レースは無節操に荒れた。配当は言うまでもなく優に万馬券を担ぎ出した。
 なにしろ実績を持った有力馬が軒並みペースを乱され、総倒れ。最後方を一杯の手応えで追走していた格下馬が、ゴール前で一気に流れ込んだのである。もう減量ジョッキーだろうが、休養明けの追い不足だろうが、お構いなしという大波乱だ。
 その第7競走が始まる直前...師匠と電話で話した2頭の馬は、確かに1〜2着でゴールしていたのだ。素晴らしい!
 レース確定後、間もなく師匠からの電話が再びかかった。わっはっは。
 第7競走は、荒れると踏んでわざわざヘボ馬を買った。来ればデカイ、と笑いながら5頭のボックス馬券を買うつもりでいた。
 しかし、しかし、どう考えても格下馬ばかりの連対は可能性が薄いと思うのが人情というものである。だから、まともにボックス買いをしたら10点になるところを、縦て目をやめて点数を減らしたら...どりゃ〜、その2頭ではないか!(よりにもよって買っていない)

ラスカルスズカはクビ差の3着!  新潟3歳ステークス。有力な2頭の牝馬が出走した。しかし牝馬劣勢のジンクスを持つ同レースは、例年、中位のヘボ牡馬が絡んで小波乱を起こす。
 それゆえ強いと思った牝馬2頭の馬連は買わなかった。すると、よりにもよって前例を見ない牝馬同志の決着と相成った。当然ハズレ。
 菊花賞の話をしよう。
 まぁ、ナリタトップロードは良い。予想通り強い競馬で見事に4歳クラシック最後の冠を手中に入れた。3強対決と噂された同レースに推した「◎馬連」の相手はラスカルスズカだった。するとどうだ、クビ差の3着である。ぬぅ...しかもテイエムオペラオーは好かんので買っていない。
 なんだってお前が2着なんだい! よりにもよってラスカルスズカが3着かい! どうせ外れるなら、アドマイヤベガが2着でフロンタルアタックが3着でも良いやんけ ! !
 あんまりにも多過ぎないか...「よりにもよって」というケース。かように偶然が重なると、いよいよ薄気味悪くなってくる。社会の秩序を冒涜したような着順は、クソッ! いったい何なんだ?
 目下、秋のG1戦線は3連敗を極めている。よりにもよってのクソ競馬...ダメだこりゃ。

 (ボクが買った単勝馬は、ほぼ必ず連下に来るようです。儲からんはずだ...トホホ)




* よりにもよってのクソ競馬 *