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サングラス


 日射しが強くなるとサングラスが人気を博す。
 光アレルギーなる症状に苛まれる方もあろううが、大半は眩しさを免れようと利用しているわけで、イーグル云々と命名された魅惑的な色眼鏡も気になる。さらにサングラスは、少なからずファッション要素も兼ね具えた道具でもある。

 さて、舶来と思しきこのアイテムの功罪とは、いったい如何なるものだろうか。 お気に入りのサングラス!
 例えば、車を運転中の交差点で、相手の目を見て挙動を予測することがあるけれど、このときサングラスの内側で彼らがどう考えているのかは不可解なことは確かだ。
 そんなときは首や手を使って大きなジェスチャーで意志を伝えるしかない。すなわち、相手の眼を観察しつつ、こちらの思考を進めてゆくのがコミュニケイションなのである。
 だから屋内へ入って「こんにちは」と言ったら、サングラスは外さなければ相手を困惑させてしまうのである。立場によっては無礼にあたることさえ...。眼を覆い隠してしまうサングラスは、目顔の意志疎通の手段を奪っているに違いないのだ。
 しかし、かかる「罪」を意に留めて使うなら、サングラスは日本人の顔型にもマッチする、すてきな小道具「功」となる。
 とりわけ色の濃いサングラスは、顔を引き締める効果があるせいか、知的で精悍な印象を与える。
 そう、真冬なら純白のゲレンデで、真夏なら波打ち際のビーチで、思わず眼を見張るエキゾチックな女性も珍しくないではないか(尤もそれはサングラスを使用中の一見についての感想に違いない...いや一言多かった)。
 いつぞやスキー場で出逢った彼女が言うには、男だってサングラスの有無で激変するのだそうだ(こちらは大きなお世話じゃんか)。

 ときに、視力が乏しく眼鏡を常用している輩にとっては、おいそれとサングラスを使えない難儀がある。それを量ってメガネ屋では、視力矯正機能を施したレンズが嵌め込まれた「どいりサングラス」という、なんとも無粋な名前のメガネを揃えてくれいる。何度聞いても情けなく響くが、まぁ、それは良い。
 しかし、さらに「どいりサングラス」をしても、なお不自由なのはトンネルの通行。照明のないトンネル内では先行車の認識も難儀で、かといって、いちいち普通の眼鏡に掛け替えるのは余計に危ない。
 そこで、良いモノを発見した。「跳ね上げ式二重レンズ」のサングラス。
 まだなお名前は醜いのだが、片手で色レンズの有無を選択できるのは誠に至便。いささか重いことを除けば、青いレンズがいたく気に入っていて、我ながら目出度い。
 かくして眼鏡人間は、スキー場や海水浴場において、色っぽいねえちゃんを色眼鏡の奥から観察することが出来るようになったのである。うひひ。
 えー、それでもラーメン屋でスープを啜る(すする)と、はやり、かなり無情な状態になります。やっぱコンタクトレンズがいいのかな ? !




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